公開日 2024年12月07日(Sat)
12月6日(金)7時間目 本校体育館にて出前授業が行われました。
「水俣病の現状に学ぶ~私たちにできることはないだろうか?~」
講師は,漁師であり,水俣市立水俣病資料館語り部の会副会長の
杉本肇さんです。
杉本さんはご両親と祖父母が水俣病認定患者であったため語り部となったのだそうです。
70年前の1954年8月。新聞に「猫が全滅した」という記事が出たところから,当時はまだ原因がわからなかった,水俣病の歴史がはじまります。
退治のために飼っていた猫が踊るように苦しみながら次々と死んでいく。原因は餌として食べていた魚が,水質汚染によりメチル水銀を含んでいたこと。メチル水銀は耳かき一杯くらいで人を5人殺せるような猛毒です。そして魚は人間の食卓にも・・
治る見込みのない病に苦しむ家族、突然亡くなった祖父のこと・・差別を恐れて家族が水俣病であることを隠していたことなど,当時の,また今もなお続く苦しみをわかりやすく,丁寧に語ってくださいました。
最後に話された「差別に対抗できるのは知識である」という言葉が印象的でした。ご両親にとって一番つらかったことは「患者に対する差別」だったそうです。
「何かに立ち向かわなければならないとき,知識を備えていることが
戦う最善の策となる」
今回は2年生も聴講しました。2年生は今年の春の遠足で,水俣病の原因となったメチル水銀が溜まっていた水俣湾の埋め立て地である「エコパーク水俣」に行き,水俣病資料館を訪れた生徒も多くいます。水俣病を取り巻く現状や水俣病患者の実態,苦しみについて知ることで,本日は改めて水俣病について考える機会となりました。
杉本さん,大変貴重なお話をありがとうございましたm(_ _)m
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